Tunaboni CollectionsはオリジナルドラマCDのレーベルです。
KIRA・KIRAアソート1発売記念ショート・ストーリー
とある日のルッチキーオ社内にて。
//壮吾、たまたま来社していた司に気づく
壮吾「真行寺さん、来てたんだ。先日はどうも」
司「ああ、大須賀さん、久しぶり。あの後、特にお咎めはなかったでしょ?」
壮吾「ありがとう、全部あんたのおかげだよな」
司「今後は気をつけてね(笑)」
壮吾「なぁ、時間があるなら昼飯でもどう?お礼におごるよ」
司「え、いいのかな」
壮吾「いいよいいよ、お礼もあるけどまぁ親睦を深めるつもりっていうか」
司「そうだねぇ……いいよ、行こうか」
//ふたり、近所の定食屋へ移動
壮吾「ここのメシ美味いんだよ。おばちゃん、今日のおすすめランチひとつね。真行寺さんは何にする?」
司「じゃあ、俺もそれにしよ。お願いしまーす」
壮吾「ふー……もう調査会は終わったんだろ?」
司「うん、終わった。まぁそれほど深刻な案件はなかったから……大丈夫でしょ」
壮吾「ね、聞いていい?」
司「ん?」
壮吾「あんたとCEOってどういう関係?」
司「ああ……まぁ知っている人は知ってるからいいか。従兄弟なんだよね」
壮吾「従兄弟なの?そういうことだったんだ」
//司、以下の図の内容を説明
壮吾「はー……なるほど。顔がちょっと似てるような気もしてたんだよな……」
司「似てないでしょ。あっちはクォーターで超美形だけど俺は純日本人だし」
壮吾「雰囲気が似てるのかな」
司「……中身は違うはずだけどなぁ」
壮吾「え、似てるって言われるのはイヤなんだ?」
司「俺はもうちょっと予定調和を考えるタイプだよ。あんなに強引じゃない」
壮吾「wwwww(爆笑する)」
//ふたりの定食がやってくる
壮吾「あ、おばちゃんありがと。……いただきまーす」
司「いただきます……あむ(もぐもぐ)うん美味い。いい店が近所にあっていいね」
壮吾「俺も常連ってほどじゃないよ。最近はあいつに任せる仕事が増えたから。内勤の時はほぼ毎食ここかな」
司「あいつって彼女さん?」
壮吾「そう。あいつ俺より出世するつもりだから。その気になってるとこが可愛いんだけどな」
司「(にこにこ笑う)」
壮吾「……何?」
司「……こないだもそうだったんだけど、彼女さんの話をしている時、すごくいい顔してんの」
壮吾「……そう?やばい、人前じゃ出さないようにしてるつもりだった」
司「いいねぇ。恋人時代……俺も初心を忘れずに頑張らなきゃ」
壮吾「……真行寺さんの奥さんってどんな人?」
司「そうだね。……俺を甘やかしてくれる人……ちがうな。甘やかそうとしている人、だな」
壮吾「へーー意外……」
司「そう?」
壮吾「だって真行寺さんしっかりしてるから」
司「そうなんだよ。アタックしている最中わざと甘えてたから。今だに甘やかそうとすんの。そこが可愛い」
壮吾「……はぁん……」
司「……何?」
壮吾「……うん……なんとなくCEOに似てると思う」
司「おいおい」
//ふたり、食事を食べ終え外に出る
壮吾「おばちゃん、ごちそうさま」
司「ごちそうさまでした。ホントにおごってもらってよかったの?」
壮吾「全然。安かっただろ、気にしないでくれ。それに、まだ聞きたいこともあるし」
司「ん?」
壮吾「……真行寺さんたちって結婚前に同棲してた?」
司「ああ……そっちね。うん、してた。しといた方がいいと思う」
壮吾「あ、やっぱそう?俺のツレたちも大体そう言うんだよな……」
司「やり方とか習慣のすり合わせをしといた方がいいよ。デートだけじゃわかんなかったこととか見えてくるから。それに、」
壮吾「あ、ちょっと待って。録音するから最初からもう一回言ってくれ(とスマホ出す)」
司「ちょ、またかよwww(爆笑する)」
//ふたり、歩きながら社内に戻っていく
(了)